
はじめに|息子から出た「一人暮らししたい」の言葉

「お母さん、一人暮らししてみたい!」
軽度知的障害のある息子が、高等支援学校を卒業して数年たったある日、こんなことを言ってくれました。親としては驚きつつも、これは自立への第一歩かもしれないと感じ、近くのグループホームを探してみることにしました。
グループホームとは?簡単な制度の説明
グループホームは、障害のある方が地域で自立した生活を送るための共同住宅です。正式には「共同生活援助」という障害福祉サービスのひとつです。
- ✅ 食事の提供や生活のサポートあり
- ✅ 基本的には2〜10人ほどで共同生活
- ✅ 利用には「障害福祉サービス受給者証」が必要
グループホーム体験入所の流れ|準備と申請

✅ 実際に私たちが行った手順は以下の通りです:
- 市町村の障害福祉窓口で相談・申請
- 障害福祉サービス受給者証の発行
- グループホームの空き状況を確認
- 施設と連絡・契約手続き
- 1泊2日の体験入所を実施
※受給者証の更新は1年ごとに必要です。
体験入所当日|息子の様子とスタッフの支援
最初は緊張していた様子の息子ですが、スタッフの方が温かく迎えてくださり、落ち着いて過ごすことができたようです。
食事のタイミングや、他の利用者との会話の中で、「生活する」という感覚がつかめたようでした。
帰宅後には、実際自宅との違いを実感し、「もう少し先にする」とのこと。イメージができたことが貴重だったと思います。
グループホームにも種類がある!事前に見学をおすすめ
今回体験した施設以外にも、今後は見学を予定しています。
というのも、グループホームには以下のような種類があります:
- 🏡 手厚い支援型:食事・洗濯・服薬管理などをスタッフがサポート
- 🌱 自立サポート型:基本は自分で生活し、必要な時にサポート
息子にはどちらが向いているのかを見極めるためにも、いくつかの施設を比較していく予定です。
特別支援高等学校卒業後から就職先との連携などサポートしてくださっている障害者就労支援センターの方ともこうした息子の情報を共有しています。職場との関係性を考えていくためにもありがたいサ
親の気づき|「自立」の意味を家族で考える機会に
グループホームでの体験は、息子にとってだけでなく、私たち親にとっても大きな学びとなりました。
- 「いつかは自立を…」と思っていたけど、実際に動いてみると手続きのハードルも意外と高くない。
- 「いざというときの備え」が、心の余裕にもつながる。
何より、息子の「やってみたい!」という気持ちを尊重できたことが、本当に良かったと感じています。
まとめ|グループホーム体験からはじまる“自立支援”
「一人暮らし」には、まだまだ壁があるかもしれません。
でも、こうして一歩踏み出せたことで、親も子も少しずつ未来を描けるようになってきました。
制度や支援を上手に活用しながら、これからも「自立」に向けた準備を進めていきたいと思います。
※この記事は個人の体験談に基づく内容です。最新の制度等については、専門機関や自治体にご相談ください。
💡関連記事リンク
👉 [障害福祉サービス受給者証]とは?グループホーム利用の第一歩
👉 【保存版】障害児を育てる家族の備え|扶養共済・年金・新NISAまで

コメント