[障害福祉サービス受給者証]とは?グループホーム利用の第一歩

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障害福祉サービス受給者証とは?グループホーム利用の第一歩

こんにちは、まるです!

今回は、軽度知的障害のある息子がグループホームを体験する際に必要だった【障害福祉サービス受給者証】について詳しくお話しします。制度のしくみ、取得の流れ、そして実際の体験からわかったポイントまで、これから申請を考えている方のお役に立てればと思います。


障害福祉サービス受給者証とは?

障害福祉サービス受給者証とは、障害者総合支援法に基づいて障害のある方が福祉サービスを受けるために必要な”利用許可証”のようなものです。                    

この証明書があることで、次のような支援を原則1割負担で受けられるようになります。所得により費用は異なります。

  • グループホーム(共同生活援助)
  • 就労継続支援(A型・B型)
  • 生活介護
  • 居宅介護
  • 行動援護、短期入所 など

取得のための流れ

私たちが取得したときの実際のステップはこちらです:

1. 市町村の障害福祉課へ相談

まずは住んでいる自治体の障害福祉課に相談します。「グループホームの利用を考えている」と伝えると、必要書類などを教えてもらえます。

2. 支援区分認定の申請(障害支援区分)

障害の程度を判定するための調査(聞き取り)が行われます。療育手帳の確認など、現在の生活や障害の状況に関する調査になります(医師の診断書も必要となる場合があり)。息子の場合、すでに療育手帳で確認できたためか、次の面談と同時進行でした。

3. 本人・保護者・担当者での面談・調査(アセスメント)

本人と私(保護者)、自治体の担当者での面談が行われました。そこで本人の希望や苦手なこと、支援を受けたい場面について具体的なヒアリング。

たとえば、「日ごとに適切な衣服を選ぶことが難しい」と伝えると、「靴下やシャツなどすべて同じ種類にすることで迷いの負担を軽くしている方もいますよ」と、提案型でお話が進められました。

このとき、本人が「一人暮らししてみたい」という希望をはっきり伝えられたこと、またグループホームに空きがあることを事前に確認していたことで、面談も非常にスムーズに進みました。

4. サービス等利用計画案の提出

支援の目的や目標、利用するサービスなどをまとめた「計画案」を提出します。相談支援専門員による作成が一般的です。(私の場合は、自分で記入し提出。A4書類2枚提出)

5. 受給者証の交付

申請から交付までは自治体によりますが、数週間かかることも。無事に交付されると、希望するサービスの利用が可能になります。

6. 毎年の更新

この証明書は原則【1年ごとの更新】が必要。更新の際には再度調査や申請が必要になる場合があります。


利用前の家庭での準備と確認事項

  • 洗濯スキルの練習:家庭内で洗濯や整理の練習を行っていました。これにより、入所後の自立生活にも自信がついたようです。
  • 時間管理の意識:出勤時間に間に合うように、朝の身支度や出発までの行動に取り組んでいましたが、不安がありサポートをお願いしました。
  • 利用費用の説明:面談の中で「本人の収入によってグループホームの自己負担額が変わる」ことも丁寧に説明していただきました。

利用できる主なサービス一覧

サービス名(例)内容
グループホーム生活支援を受けながら地域で暮らす共同生活の場
就労継続支援A型・B型福祉的なサポートのある職場での就労訓練
居宅介護自宅での入浴・排泄・食事などの支援
短期入所(ショートステイ)家族の事情で一時的に施設に泊まる支援
行動援護外出時などの行動を支援するサービス

実際に使ってみた感想

息子が「一人暮らししてみたい!」と強く希望したことから、受給者証を準備して体験入所を行いました。申請手続きはこれまで療育手帳や障害年金の申請ほど時間はかからない印象でした。

この証明書があることで、息子にとっての「自立」への道が大きく開かれたと感じています。


まとめ

障害福祉サービス受給者証は、将来的なグループホーム利用や日常生活の支援に欠かせない、大切な第一歩です。書類の準備や面談など、最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、「何のために必要なのか」がわかると、行動に移しやすくなると思います。

親として、できる準備を少しずつ。お子さんの未来の可能性を広げるためにも、早めの申請をしてみてもいいかもしれません。


※この記事は個人の体験談に基づく内容です。制度の詳細はお住まいの自治体でご確認ください。

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