はじめに

子育ての中で「発達の遅れ」に不安を感じたことはありませんか?
私自身、息子の成長に対して、日々心配ごとが絶えませんでした。
「ただの心配しすぎかも」と思いながらも、「もっと早く気づいてあげられたら…」という後悔もあります。この記事では、発達グレーゾーンと言われ続けた息子の子育て経験をもとに、発達検査や療育、保護者の心構え、仕事との両立方法までを実体験ベースでお話します。
発達が気になる…でも「様子見」で終わらせたくないあなたへ
情報があれば、いざというときに選択肢が持てる。
息子が小さなころから、「なんとなく他の子と違うかも」と感じながらも、すぐには行動できませんでした。
ですが、「グレーゾーン」と言われ続けたまま何もしないことが、自己肯定感を下げてしまうリスクがあるのではと考えました。
小1の壁と発達検査(WISC検査)
「小1の壁」という言葉を聞いたことはありますか?
保育園では気にならなかった差が、小学校に上がってから一気に表面化しました。
そんなとき、NICU時代からお世話になっていた先生に相談したところ、**WISC検査(発達検査)**を受けました。
でも、検査結果は「情報」。苦手・得意なことが明確化され、生活のためのヒントを受けることができました。
療育・リハビリテーション科で得られたヒント

その後、療育が可能な病院を探し、作業療法士(OT)の先生に出会いました。
その子その子の「できる」を伸ばす、という視点で月2回ほど通院しました。(高校卒業まで)
例えば、
- 鼻をほじるクセ → 手触りの良いキーホルダーを持たせる
という、行動の裏にある感覚的な欲求にアプローチする視点を得られました。
⭐️私も、子育てについて定期的に専門家に相談できる場が安心感が高まりました。
「仕事と育児」どちらも大切にしたい人へ
私も当初は「ずっとそばにいよう」と決意していました。
でも医師から「たくさんの人と関わることがこの子を育てる」と聞いて、ハッとしました。
仕事を再開してからは、むしろ心が安定し、他の保護者の気持ちにも寄り添えるようになりました。
「子どもを預けて仕事?」と後ろめたさを感じる必要はありません。
保育園や幼稚園は“プロ”に頼れる場所です。
放課後等デイサービスやファミリーサポートの活用を
私は、当時これらの支援制度を知りませんでした。
活用したかったサービスです。
放課後等デイサービス
- 原則6〜18歳(条件次第で20歳まで)
- 自治体からの給付で自己負担は1割ほど
- 見学は複数行うのがおすすめ
ファミリーサポート
- 習い事の送迎などちょっとした支援を受けられる
- 地域によって利用条件が異なるため要確認
制度は知っているかどうかで大きく人生が変わります。最新の情報をお住まいの自治体で確認してみるといいかもしれません。
転職・テレワークも視野に

育児と仕事の両立が難しいなら、働き方を変えることも一つの選択肢でした。
私自身も、通勤時間や柔軟な働き方を念頭において模索しました。
現在では転職市場にも「テレワーク可」や「フレックスタイム制」の求人が増えていますね。
まとめ|親ができることは“情報をあきらめない”こと
現在の主治医が言った言葉が、今でも心に残っています。
「お母さん、何がそんなに心配なの?」
「愛されて育っていること自体が、この子の力なんですよ。」「凸凹な発達はあるけれど、それがダメだこととは違う。きっとこの子の生きるたくさんの仕事もあるはず」
と言っていただき目が覚めました。
前を向くこと、情報を持つこと、選択肢を用意しておくことは、今できる最大の支援です。
今では、仕事柄、心配される保護者の方へもこの体験を伝えています。みんな同じ気持ちにどうしてもなりますよね。
不安な方や、きっかけを考えたい方はぜひコメントをお待ちしています。

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