軽度知的障害の兄とその妹・きょうだい児について|障害児育児の課題点と体験談

お役立ち情報

はじめに:私たち家族のかたち

こんにちは、まるです!

軽度知的障害をもつ息子と、その妹である「きょうだい児」の2人の我が子。今はそれぞれの道を、自分らしく進んでいます。

ここ数年、「きょうだい児」という言葉が少しずつ認知され始めました。今回は、その「きょうだい児」である娘の視点も交えながら、家族としての歩みと、将来への備えについてお話しします。



出産の決意:「きょうだい」の存在に救われた日々

第一子の息子が軽度知的障害と診断されたのは小学3年生の頃。それまでずっとグレーゾーンとされ、不安の中での妊娠でした。

ですが、医師の「きょうだいがいることで成長につながることもある」という言葉が背中を押してくれました。

不安よりも幸福が勝ったこと、そして娘が生まれてからの育児が驚くほどスムーズだったこと…同じ子育てでも、こんなに違うのかと驚きました。

「きょうだい児」が教えてくれたこと

お兄ちゃんと妹が一緒にいるとき、パワー倍増!「お兄ちゃん大好き!」状態でした。
公園やプール、ディズニーランド、交通機関など多くの場面で「障害者割引」を活用しながら、たくさんの経験を重ねてきました。

しかし、娘が成長するにつれ、こう言うように。

「なんでお兄ちゃんは違うの?」

思春期にさしかかった娘の葛藤。兄の存在を隠したいと感じる時期もありました。それでも、少しずつ受け止めてくれて、「お兄ちゃんが悪いわけじゃない」と言ってくれるようになりました。

兄妹の未来と「プレッシャーを与えない」準備

私たち夫婦は、「妹に兄の将来を背負わせたくない」と考えています。

だからこそ、早いうちから以下の制度を利用し、将来の備えを始めています。

【制度①】障害者扶養共済制度(しょうがい共済)

  • 任意加入・掛金月額:9,300円~23,300円
  • 支給年金:1口=月額2万円、2口=月額4万円
  • 税制優遇:全額所得控除、年金は非課税
  • 加入先:市区町村の障害者福祉課

障害者本人に終身で年金が支給されるため、「親亡き後」に備える強い味方です。

積み始める時の保護者の年齢によって掛け金は変わってきます。また、私にもしものことがあったら市町村の窓口で申請が必要です。そのため、一式まとめて伝えています。きょうだいを守ことでもあるので情報を繋ぐことも重要ですね。厚生労働省障害者扶養共済制度(しょうがい共済)


【制度②】新NISAでの積立運用

息子は現在、特例子会社で障害者枠にて就労中。新NISAで少額ずつ積立を始め、同じ証券会社で運用管理を「見える化」しています。

お金の失敗もありますが、失敗から学ぶことも多いです。家族で繰り返し練習しながら金銭教育も進めています。

グループホーム体験と「自立」の第一歩

「一人暮らししたい!」と願う息子の希望で、近くのグループホームへ体験入所(1泊2日)を実施。手続きは以下の通りでした。

  • 市町村窓口で申請
  • 空室情報確認
  • ホームとの連絡・契約

今後も違う施設を見学予定です。グループホームといってもさまざまで、ほぼ全てお世話をしてくれる施設と、反対に一人暮らしのサポート的な雰囲気の施設があるようです。

※息子の「自立」への第一歩として、グループホームへの体験入所にも挑戦しました。その詳しい体験談はこちら↓
👉【体験談】軽度知的障害の息子が1泊2日のグループホームへ!


まとめ:制度と愛情で築く「きょうだいの未来」

親として、まだまだ不安はつきません。

でもこうした制度を活用することで、親が元気なうちに「経済的自立」への準備が少しずつ整ってきました。

障害年金も20歳を超えて受給できるようになりました。この話はまた別の記事でお伝えできればと思います。


少しでもお役に立てたら…

この記事が、同じように悩みながら進んでいるご家族のヒントになれば嬉しいです。無理せず、でも諦めず、一歩ずつ進んでいきましょうね。

※この記事は個人の体験談に基づく内容です。最新の制度や金銭管理については、専門機関や自治体にご相談ください。

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