
こんにちは、まるです。
このブログでは、我が家の息子が中学卒業後に高等特別支援へ進んだ過程と、そのとき感じた悩みや決断、制度の活用について綴っていきます。
はじめに:中学卒業という分岐点

中学校生活が終わると、子どもたちは義務教育の枠を超え、自分に合った進路を選んでいく時期になります。
我が家でも「普通高校に行くか?」「支援がある進路を選ぶか?」という大きな選択を迫られました。
中学時代:葛藤と見えないつらさ
息子は中学時代、偏差値30〜42あたりを行き来していました。成績だけでなく、行動面や体力面、周囲との関わり方にも課題を感じていました。
それでも本人は、嘔吐や腹痛を抱えながらも、頑張って登校していました。
親にすら悩みを見せない姿に、胸が痛みました。
進路の壁:「普通高校」で本当に大丈夫?
中学3年の夏、高校見学を通して、「ここなら気負わずに入れそう」という学校が見つかりました。
しかし主治医から言われた一言に、現実を突きつけられました。
「この子が支えを受けずに生きていくってことなのね。」
この言葉をきっかけに、家族会議を開き直しました。
「普通の就職は?」「結婚は?」と不安が広がっていきましたが、大切なのは“今この子にとって何が最良か”ということだと気づいたのです。
高等特別支援学校を選ぶまで
主治医や学校との連携
主治医、支援級の先生、校長先生、担任の先生など、何度も話し合いを重ねました。
軽度知的障害とともに、自閉症スペクトラムの診断を受けていた息子には、「相手の意図を読み取れない」「言い返せない」リスクがあり、支援が必要だと判断しました。

受験準備と勉強・体力づくり
息子が選んだのは、職業訓練に特化した高等特別支援学校。
受験科目は国語・算数・運動能力・作業能力・面接・調査書。
- 漢字・計算問題を繰り返し家庭で練習
- 毎朝ランニングで体力づくり
- ECCに通い、英検4級を取得(英語に自信がつきました)
周囲の協力もあり、徐々に本人の自信へとつながっていきました。

「障害」と向き合う勇気
「僕は障害者なの…?」
そんな息子の一言に、親として胸が詰まりました。
本人が周囲との違いに気づいていたとしても、認めることはとても勇気がいること。
だからこそ、私は何度も伝えました。
「あなたが悪いわけじゃない。堂々と、自分らしく生きていいんだよ。」
この言葉は、自分自身にも言い聞かせていました。
【制度の活用】特別支援教育就学奨励費とは?

支援学校への進学後、経済的支援の手厚さに驚きました。
📎文部科学省による制度紹介(一部抜粋):
障害のある児童・生徒が特別支援学校などで学ぶ際、家庭の経済状況に応じて、通学費・給食費・学用品費・修学旅行費などが国・自治体から補助されます。
▶ 詳しくは:文部科学省公式サイト
※ 制度内容は変更される可能性があるため、最新情報は各自治体や学校にお問い合わせください。
息子が得たもの:自己肯定感と未来
特別支援高校では:
- 学級委員長や体育祭のリレー選手
- 職業訓練大会への出場
- 陸上部での活躍(持久走大会で上位入賞!)
など、中学時代には考えられなかった経験ができ、自信がついてきました。
そして今:社会人としての一歩

現在、息子は電車通勤をしながら働いています。
通勤バッグには、本人が自分で選んだヘルプマークが。人に見せるわけではなく、「何かあったときの安心材料」として持っています。
🧭 ヘルプマークの目的と意味
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見からは分からないが援助や配慮を必要としている方々が、周囲の人々にその必要性を知らせることで、援助を得やすくすることを目的としています。
👥 対象となる方
- 義足や人工関節を使用している方
- 内部障害や難病の方
- 妊娠初期の方
- 発達障害や精神障害など、外見からは分かりにくい障害を持つ方など
📍 入手方法と配布場所
ヘルプマークは、各自治体の障害福祉窓口や交通機関の駅務室、病院などで配布されています。私の場合、市町村役場担当窓口で対応していただきました。
今、苦しんでいるあなたへ
中学時代に「普通」と思われることが難しかった我が子が、今こうして自分らしく生きています。
時間はかかりました。でも、焦らなくていい。どこかにきっとあなたとご家族に合った場所があります。
心から、応援しています。
💡今後の予定(予告記事)
- 障害者雇用・特例子会社などの選択肢
- 特別支援学校卒業後の就職サポートとは?
- 障害年金や障害者職業センターでの雇用促進のための制度などの周知
※医療や制度に関する記述に関しては専門家に相談をしましょう。最新情報は公式ページをご確認ください。

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